blob: 9f08dab1e75be0d2ea0b39315c82fdc7023e60d5 [file] [log] [blame]
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +09001NOTE:
2This is a version of Documentation/HOWTO translated into Japanese.
3This document is maintained by Tsugikazu Shibata <tshibata@ab.jp.nec.com>
4and the JF Project team <www.linux.or.jp/JF>.
5If you find any difference between this document and the original file
6or a problem with the translation,
7please contact the maintainer of this file or JF project.
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +09008
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +09009Please also note that the purpose of this file is to be easier to read
10for non English (read: Japanese) speakers and is not intended as a
11fork. So if you have any comments or updates for this file, please try
12to update the original English file first.
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +090013
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +090014Last Updated: 2007/07/18
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +090015==================================
16これは、
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +090017linux-2.6.22/Documentation/HOWTO
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +090018の和訳です。
19
20翻訳団体: JF プロジェクト < http://www.linux.or.jp/JF/ >
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +090021翻訳日: 2007/07/16
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +090022翻訳者: Tsugikazu Shibata <tshibata at ab dot jp dot nec dot com>
23校正者: 松倉さん <nbh--mats at nifty dot com>
24 小林 雅典さん (Masanori Kobayasi) <zap03216 at nifty dot ne dot jp>
25 武井伸光さん、<takei at webmasters dot gr dot jp>
26 かねこさん (Seiji Kaneko) <skaneko at a2 dot mbn dot or dot jp>
27 野口さん (Kenji Noguchi) <tokyo246 at gmail dot com>
28 河内さん (Takayoshi Kochi) <t-kochi at bq dot jp dot nec dot com>
29 岩本さん (iwamoto) <iwamoto.kn at ncos dot nec dot co dot jp>
30==================================
31
32Linux カーネル開発のやり方
33-------------------------------
34
35これは上のトピック( Linux カーネル開発のやり方)の重要な事柄を網羅した
36ドキュメントです。ここには Linux カーネル開発者になるための方法と
37Linux カーネル開発コミュニティと共に活動するやり方を学ぶ方法が含まれて
38います。カーネルプログラミングに関する技術的な項目に関することは何も含
39めないようにしていますが、カーネル開発者となるための正しい方向に向かう
40手助けになります。
41
42もし、このドキュメントのどこかが古くなっていた場合には、このドキュメン
43トの最後にリストしたメンテナーにパッチを送ってください。
44
45はじめに
46---------
47
48あなたは Linux カーネルの開発者になる方法を学びたいのでしょうか? そ
49れともあなたは上司から「このデバイスの Linux ドライバを書くように」と
50言われているのでしょうか? 
51この文書の目的は、あなたが踏むべき手順と、コミュニティと一緒にうまく働
52くヒントを書き下すことで、あなたが知るべき全てのことを教えることです。
53また、このコミュニティがなぜ今うまくまわっているのかという理由の一部も
54説明しようと試みています。
55
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +090056
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +090057カーネルは 少量のアーキテクチャ依存部分がアセンブリ言語で書かれている
58以外は大部分は C 言語で書かれています。C言語をよく理解していることはカー
59ネル開発者には必要です。アーキテクチャ向けの低レベル部分の開発をするの
60でなければ、(どんなアーキテクチャでも)アセンブリ(訳注: 言語)は必要あり
61ません。以下の本は、C 言語の十分な知識や何年もの経験に取って代わるもの
62ではありませんが、少なくともリファレンスとしてはいい本です。
63 - "The C Programming Language" by Kernighan and Ritchie [Prentice Hall]
64 -『プログラミング言語C第2版』(B.W. カーニハン/D.M. リッチー著 石田晴久訳) [共立出版]
65 - "Practical C Programming" by Steve Oualline [O'Reilly]
66 - 『C実践プログラミング第3版』(Steve Oualline著 望月康司監訳 谷口功訳) [オライリージャパン]
67 - "C: A Reference Manual" by Harbison and Steele [Prentice Hall]
68 - 『新・詳説 C 言語 H&S リファレンス』
69 (サミュエル P ハービソン/ガイ L スティール共著 斉藤 信男監訳)[ソフトバンク]
70
71カーネルは GNU C と GNU ツールチェインを使って書かれています。カーネル
72は ISO C89 仕様に準拠して書く一方で、標準には無い言語拡張を多く使って
73います。カーネルは標準 C ライブラリとは関係がないといった、C 言語フリー
74スタンディング環境です。そのため、C の標準で使えないものもあります。任
75意の long long の除算や浮動小数点は使えません。
76ときどき、カーネルがツールチェインや C 言語拡張に置いている前提がどう
77なっているのかわかりにくいことがあり、また、残念なことに決定的なリファ
78レンスは存在しません。情報を得るには、gcc の info ページ( info gcc )を
79みてください。
80
81あなたは既存の開発コミュニティと一緒に作業する方法を学ぼうとしているこ
82とに留意してください。そのコミュニティは、コーディング、スタイル、
83開発手順について高度な標準を持つ、多様な人の集まりです。
84地理的に分散した大規模なチームに対してもっともうまくいくとわかったこと
85をベースにしながら、これらの標準は長い時間をかけて築かれてきました。
86これらはきちんと文書化されていますから、事前にこれらの標準についてでき
87るだけたくさん学んでください。また皆があなたやあなたの会社のやり方に合わ
88せてくれると思わないでください。
89
90法的問題
91------------
92
93Linux カーネルのソースコードは GPL ライセンスの下でリリースされていま
94す。ライセンスの詳細については、ソースツリーのメインディレクトリに存在
95する、COPYING のファイルをみてください。もしライセンスについてさらに質
96問があれば、Linux Kernel メーリングリストに質問するのではなく、どうぞ
97法律家に相談してください。メーリングリストの人達は法律家ではなく、法的
98問題については彼らの声明はあてにするべきではありません。
99
100GPL に関する共通の質問や回答については、以下を参照してください。
101 http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html
102
103ドキュメント
104------------
105
106Linux カーネルソースツリーは幅広い範囲のドキュメントを含んでおり、それ
107らはカーネルコミュニティと会話する方法を学ぶのに非常に貴重なものです。
108新しい機能がカーネルに追加される場合、その機能の使い方について説明した
109新しいドキュメントファイルも追加することを勧めます。
110カーネルの変更が、カーネルがユーザ空間に公開しているインターフェイスの
111変更を引き起こす場合、その変更を説明するマニュアルページのパッチや情報
112をマニュアルページのメンテナ mtk-manpages@gmx.net に送ることを勧めます。
113
114以下はカーネルソースツリーに含まれている読んでおくべきファイルの一覧で
115す-
116
117 README
118 このファイルは Linuxカーネルの簡単な背景とカーネルを設定(訳注
119 configure )し、生成(訳注 build )するために必要なことは何かが書かれ
120 ています。カーネルに関して初めての人はここからスタートするとよいで
121 しょう。
122
123 Documentation/Changes
124 このファイルはカーネルをうまく生成(訳注 build )し、走らせるのに最
125 小限のレベルで必要な数々のソフトウェアパッケージの一覧を示してい
126 ます。
127
128 Documentation/CodingStyle
129 これは Linux カーネルのコーディングスタイルと背景にある理由を記述
130 しています。全ての新しいコードはこのドキュメントにあるガイドライン
131 に従っていることを期待されています。大部分のメンテナーはこれらのルー
132 ルに従っているものだけを受け付け、多くの人は正しいスタイルのコード
133 だけをレビューします。
134
135 Documentation/SubmittingPatches
136 Documentation/SubmittingDrivers
137 これらのファイルには、どうやってうまくパッチを作って投稿するかに
138 ついて非常に詳しく書かれており、以下を含みます(これだけに限らない
139 けれども)
140 - Email に含むこと
141 - Email の形式
142 - だれに送るか
143 これらのルールに従えばうまくいくことを保証することではありません
144 が (すべてのパッチは内容とスタイルについて精査を受けるので)、
145 ルールに従わなければ間違いなくうまくいかないでしょう。
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900146
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900147 この他にパッチを作る方法についてのよくできた記述は-
148
149 "The Perfect Patch"
150 http://www.zip.com.au/~akpm/linux/patches/stuff/tpp.txt
151 "Linux kernel patch submission format"
152 http://linux.yyz.us/patch-format.html
153
154 Documentation/stable_api_nonsense.txt
155 このファイルはカーネルの中に不変のAPIを持たないことにした意識的な
156 決断の背景にある理由について書かれています。以下のようなことを含
157 んでいます-
158 - サブシステムとの間に層を作ること(コンパチビリティのため?)
159 - オペレーティングシステム間のドライバの移植性
160 - カーネルソースツリーの素早い変更を遅らせる(もしくは素早い変更
161 を妨げる)
162 このドキュメントは Linux 開発の思想を理解するのに非常に重要です。
163 そして、他のOSでの開発者が Linux に移る時にとても重要です。
164
165 Documentation/SecurityBugs
166 もし Linux カーネルでセキュリティ問題を発見したように思ったら、こ
167 のドキュメントのステップに従ってカーネル開発者に連絡し、問題解決を
168 支援してください。
169
170 Documentation/ManagementStyle
171 このドキュメントは Linux カーネルのメンテナー達がどう行動するか、
172 彼らの手法の背景にある共有されている精神について記述しています。こ
173 れはカーネル開発の初心者なら(もしくは、単に興味があるだけの人でも)
174 重要です。なぜならこのドキュメントは、カーネルメンテナー達の独特な
175 行動についての多くの誤解や混乱を解消するからです。
176
177 Documentation/stable_kernel_rules.txt
178 このファイルはどのように stable カーネルのリリースが行われるかのルー
179 ルが記述されています。そしてこれらのリリースの中のどこかで変更を取
180 り入れてもらいたい場合に何をすればいいかが示されています。
181
182 Documentation/kernel-docs.txt
183  カーネル開発に付随する外部ドキュメントのリストです。もしあなたが
184 探しているものがカーネル内のドキュメントでみつからなかった場合、
185 このリストをあたってみてください。
186
187 Documentation/applying-patches.txt
188 パッチとはなにか、パッチをどうやって様々なカーネルの開発ブランチに
189 適用するのかについて正確に記述した良い入門書です。
190
191カーネルはソースコードから自動的に生成可能な多数のドキュメントを自分自
192身でもっています。これにはカーネル内 API のすべての記述や、どう正しく
193ロックをかけるかの規則が含まれます。このドキュメントは
194Documentation/DocBook/ ディレクトリに作られ、以下のように
195 make pdfdocs
196 make psdocs
197 make htmldocs
198 make mandocs
199コマンドを実行するとメインカーネルのソースディレクトリから
200それぞれ、PDF, Postscript, HTML, man page の形式で生成されます。
201
202カーネル開発者になるには
203---------------------------
204
205もしあなたが、Linux カーネル開発について何も知らないならば、
206KernelNewbies プロジェクトを見るべきです
207 http://kernelnewbies.org
208
209このサイトには役に立つメーリングリストがあり、基本的なカーネル開発に関
210するほとんどどんな種類の質問もできます (既に回答されているようなことを
211聞く前にまずはアーカイブを調べてください)。
212またここには、リアルタイムで質問を聞くことができる IRC チャネルや、Linux
213カーネルの開発に関して学ぶのに便利なたくさんの役に立つドキュメントがあ
214ります。
215
216web サイトには、コードの構成、サブシステム、現在存在するプロジェクト(ツ
217リーにあるもの無いものの両方)の基本的な管理情報があります。
218ここには、また、カーネルのコンパイルのやり方やパッチの当て方などの間接
219的な基本情報も記述されています。
220
221あなたがどこからスタートしてよいかわからないが、Linux カーネル開発コミュ
222ニティに参加して何かすることをさがしている場合には、Linux kernel
223Janitor's プロジェクトにいけばよいでしょう -
224 http://janitor.kernelnewbies.org/
225ここはそのようなスタートをするのにうってつけの場所です。ここには、
226Linux カーネルソースツリーの中に含まれる、きれいにし、修正しなければな
227らない、単純な問題のリストが記述されています。このプロジェクトに関わる
228開発者と一緒に作業することで、あなたのパッチを Linuxカーネルツリーに入
229れるための基礎を学ぶことができ、そしてもしあなたがまだアイディアを持っ
230ていない場合には、次にやる仕事の方向性が見えてくるかもしれません。
231
232もしあなたが、すでにひとまとまりコードを書いていて、カーネルツリーに入
233れたいと思っていたり、それに関する適切な支援を求めたい場合、カーネル
234メンターズプロジェクトはそのような皆さんを助けるためにできました。
235ここにはメーリングリストがあり、以下から参照できます
236 http://selenic.com/mailman/listinfo/kernel-mentors
237
238実際に Linux カーネルのコードについて修正を加える前に、どうやってその
239コードが動作するのかを理解することが必要です。そのためには、特別なツー
240ルの助けを借りてでも、それを直接よく読むことが最良の方法です(ほとんど
241のトリッキーな部分は十分にコメントしてありますから)。そういうツールで
242特におすすめなのは、Linux クロスリファレンスプロジェクトです。これは、
243自己参照方式で、索引がついた web 形式で、ソースコードを参照することが
244できます。この最新の素晴しいカーネルコードのリポジトリは以下で見つかり
245ます-
246 http://sosdg.org/~coywolf/lxr/
247
248開発プロセス
249-----------------------
250
251Linux カーネルの開発プロセスは現在幾つかの異なるメインカーネル「ブラン
252チ」と多数のサブシステム毎のカーネルブランチから構成されます。
253これらのブランチとは-
254 - メインの 2.6.x カーネルツリー
255 - 2.6.x.y -stable カーネルツリー
256 - 2.6.x -git カーネルパッチ
257 - 2.6.x -mm カーネルパッチ
258 - サブシステム毎のカーネルツリーとパッチ
259
2602.6.x カーネルツリー
261-----------------
262
2632.6.x カーネルは Linus Torvalds によってメンテナンスされ、kernel.org
264の pub/linux/kernel/v2.6/ ディレクトリに存在します。この開発プロセスは
265以下のとおり-
266
267 - 新しいカーネルがリリースされた直後に、2週間の特別期間が設けられ、
268 この期間中に、メンテナー達は Linus に大きな差分を送ることができま
269 す。このような差分は通常 -mm カーネルに数週間含まれてきたパッチで
270 す。 大きな変更は git(カーネルのソース管理ツール、詳細は
271 http://git.or.cz/ 参照) を使って送るのが好ましいやり方ですが、パッ
272 チファイルの形式のまま送るのでも十分です。
273
274 - 2週間後、-rc1 カーネルがリリースされ、この後にはカーネル全体の安定
275 性に影響をあたえるような新機能は含まない類のパッチしか取り込むこと
276 はできません。新しいドライバ(もしくはファイルシステム)のパッチは
277 -rc1 の後で受け付けられることもあることを覚えておいてください。な
278 ぜなら、変更が独立していて、追加されたコードの外の領域に影響を与え
279 ない限り、退行のリスクは無いからです。-rc1 がリリースされた後、
280 Linus へパッチを送付するのに git を使うこともできますが、パッチは
281 レビューのために、パブリックなメーリングリストへも同時に送る必要が
282 あります。
283
284 - 新しい -rc は Linus が、最新の git ツリーがテスト目的であれば十分
285 に安定した状態にあると判断したときにリリースされます。目標は毎週新
286 しい -rc カーネルをリリースすることです。
287
288 - このプロセスはカーネルが 「準備ができた」と考えられるまで継続しま
289 す。このプロセスはだいたい 6週間継続します。
290
291Andrew Morton が Linux-kernel メーリングリストにカーネルリリースについ
292て書いたことをここで言っておくことは価値があります-
293 「カーネルがいつリリースされるかは誰も知りません。なぜなら、これは現
294 実に認識されたバグの状況によりリリースされるのであり、前もって決めら
295 れた計画によってリリースされるものではないからです。」
296
2972.6.x.y -stable カーネルツリー
298---------------------------
299
300バージョンに4つ目の数字がついたカーネルは -stable カーネルです。これに
301は、2.6.x カーネルで見つかったセキュリティ問題や重大な後戻りに対する比
302較的小さい重要な修正が含まれます。
303
304これは、開発/実験的バージョンのテストに協力することに興味が無く、
305最新の安定したカーネルを使いたいユーザに推奨するブランチです。
306
307もし、2.6.x.y カーネルが存在しない場合には、番号が一番大きい 2.6.x
308が最新の安定版カーネルです。
309
3102.6.x.y は "stable" チーム <stable@kernel.org> でメンテされており、だ
311いたい隔週でリリースされています。
312
313カーネルツリーに入っている、Documentation/stable_kernel_rules.txt ファ
314イルにはどのような種類の変更が -stable ツリーに受け入れ可能か、またリ
315リースプロセスがどう動くかが記述されています。
316
3172.6.x -git パッチ
318------------------
319
320git リポジトリで管理されているLinus のカーネルツリーの毎日のスナップ
321ショットがあります。(だから -git という名前がついています)。これらのパッ
322チはおおむね毎日リリースされており、Linus のツリーの現状を表します。こ
323れは -rc カーネルと比べて、パッチが大丈夫かどうかも確認しないで自動的
324に生成されるので、より実験的です。
325
3262.6.x -mm カーネルパッチ
327------------------------
328
329Andrew Morton によってリリースされる実験的なカーネルパッチ群です。
330Andrew は個別のサブシステムカーネルツリーとパッチを全て集めてきて
331linux-kernel メーリングリストで収集された多数のパッチと同時に一つにま
332とめます。
333このツリーは新機能とパッチが検証される場となります。ある期間の間パッチ
334が -mm に入って価値を証明されたら、Andrew やサブシステムメンテナが、メ
335インラインへ入れるように Linus にプッシュします。
336
337メインカーネルツリーに含めるために Linus に送る前に、すべての新しいパッ
338チが -mm ツリーでテストされることが強く推奨されます。
339
340これらのカーネルは安定して動作すべきシステムとして使うのには適切ではあ
341りませんし、カーネルブランチの中でももっとも動作にリスクが高いものです。
342
343もしあなたが、カーネル開発プロセスの支援をしたいと思っているのであれば、
344どうぞこれらのカーネルリリースをテストに使ってみて、そしてもし問題があ
345れば、またもし全てが正しく動作したとしても、linux-kernel メーリングリ
346ストにフィードバックを提供してください。
347
348すべての他の実験的パッチに加えて、これらのカーネルは通常リリース時点で
349メインラインの -git カーネルに含まれる全ての変更も含んでいます。
350
351-mm カーネルは決まったスケジュールではリリースされません、しかし通常幾
352つかの -mm カーネル (1 から 3 が普通)が各-rc カーネルの間にリリースさ
353れます。
354
355サブシステム毎のカーネルツリーとパッチ
356-------------------------------------------
357
358カーネルの様々な領域で何が起きているかを見られるようにするため、多くの
359カーネルサブシステム開発者は彼らの開発ツリーを公開しています。これらの
360ツリーは説明したように -mm カーネルリリースに入れ込まれます。
361
362以下はさまざまなカーネルツリーの中のいくつかのリスト-
363
364 git ツリー-
365 - Kbuild の開発ツリー、Sam Ravnborg <sam@ravnborg.org>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900366 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/sam/kbuild.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900367
368 - ACPI の開発ツリー、 Len Brown <len.brown@intel.com>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900369 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/lenb/linux-acpi-2.6.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900370
371 - Block の開発ツリー、Jens Axboe <axboe@suse.de>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900372 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/axboe/linux-2.6-block.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900373
374 - DRM の開発ツリー、Dave Airlie <airlied@linux.ie>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900375 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/airlied/drm-2.6.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900376
377 - ia64 の開発ツリー、Tony Luck <tony.luck@intel.com>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900378 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/aegl/linux-2.6.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900379
380 - infiniband, Roland Dreier <rolandd@cisco.com>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900381 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/roland/infiniband.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900382
383 - libata, Jeff Garzik <jgarzik@pobox.com>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900384 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/jgarzik/libata-dev.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900385
386 - ネットワークドライバ, Jeff Garzik <jgarzik@pobox.com>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900387 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/jgarzik/netdev-2.6.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900388
389 - pcmcia, Dominik Brodowski <linux@dominikbrodowski.net>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900390 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/brodo/pcmcia-2.6.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900391
392 - SCSI, James Bottomley <James.Bottomley@SteelEye.com>
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900393 git.kernel.org:/pub/scm/linux/kernel/git/jejb/scsi-misc-2.6.git
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900394
395 quilt ツリー-
396 - USB, PCI ドライバコアと I2C, Greg Kroah-Hartman <gregkh@suse.de>
397 kernel.org/pub/linux/kernel/people/gregkh/gregkh-2.6/
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900398 - x86-64 と i386 の仲間 Andi Kleen <ak@suse.de>
399
400 その他のカーネルツリーは http://git.kernel.org/ と MAINTAINERS ファ
401 イルに一覧表があります。
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900402
403バグレポート
404-------------
405
406bugzilla.kernel.org は Linux カーネル開発者がカーネルのバグを追跡する
407場所です。ユーザは見つけたバグの全てをこのツールで報告すべきです。
408どう kernel bugzilla を使うかの詳細は、以下を参照してください-
409 http://test.kernel.org/bugzilla/faq.html
410
411メインカーネルソースディレクトリにあるファイル REPORTING-BUGS はカーネ
412ルバグらしいものについてどうレポートするかの良いテンプレートであり、問
413題の追跡を助けるためにカーネル開発者にとってどんな情報が必要なのかの詳
414細が書かれています。
415
416メーリングリスト
417-------------
418
419上のいくつかのドキュメントで述べていますが、コアカーネル開発者の大部分
420は Linux kernel メーリングリストに参加しています。このリストの登録/脱
421退の方法については以下を参照してください-
422 http://vger.kernel.org/vger-lists.html#linux-kernel
423
424このメーリングリストのアーカイブは web 上の多数の場所に存在します。こ
425れらのアーカイブを探すにはサーチエンジンを使いましょう。例えば-
426 http://dir.gmane.org/gmane.linux.kernel
427
428リストに投稿する前にすでにその話題がアーカイブに存在するかどうかを検索
429することを是非やってください。多数の事がすでに詳細に渡って議論されて
430おり、アーカイブにのみ記録されています。
431
432大部分のカーネルサブシステムも自分の個別の開発を実施するメーリングリス
433トを持っています。個々のグループがどんなリストを持っているかは、
434MAINTAINERS ファイルにリストがありますので参照してください。
435
436多くのリストは kernel.org でホストされています。これらの情報は以下にあ
437ります-
438 http://vger.kernel.org/vger-lists.html
439
440メーリングリストを使う場合、良い行動習慣に従うようにしましょう。
441少し安っぽいが、以下の URL は上のリスト(や他のリスト)で会話する場合の
442シンプルなガイドラインを示しています-
443 http://www.albion.com/netiquette/
444
445もし複数の人があなたのメールに返事をした場合、CC: で受ける人のリストは
446だいぶ多くなるでしょう。良い理由がない場合、CC: リストから誰かを削除を
447しないように、また、メーリングリストのアドレスだけにリプライすることの
448ないようにしましょう。1つは送信者から、もう1つはリストからのように、メー
449ルを2回受けることになってもそれに慣れ、しゃれたメールヘッダーを追加し
450てこの状態を変えようとしないように。人々はそのようなことは好みません。
451
452今までのメールでのやりとりとその間のあなたの発言はそのまま残し、
453"John Kernlehacker wrote ...:" の行をあなたのリプライの先頭行にして、
454メールの先頭でなく、各引用行の間にあなたの言いたいことを追加するべきで
455す。
456
457もしパッチをメールに付ける場合は、Documentaion/SubmittingPatches に提
458示されているように、それは プレーンな可読テキストにすることを忘れない
459ようにしましょう。カーネル開発者は 添付や圧縮したパッチを扱いたがりま
460せん-
461彼らはあなたのパッチの行毎にコメントを入れたいので、そのためにはそうす
462るしかありません。あなたのメールプログラムが空白やタブを圧縮しないよう
463に確認した方がいいです。最初の良いテストとしては、自分にメールを送って
464みて、そのパッチを自分で当ててみることです。もしそれがうまく行かないな
465ら、あなたのメールプログラムを直してもらうか、正しく動くように変えるべ
466きです。
467
468とりわけ、他の登録者に対する尊敬を表すようにすることを覚えておいてくだ
469さい。
470
471コミュニティと共に働くこと
472--------------------------
473
474カーネルコミュニティのゴールは可能なかぎり最高のカーネルを提供すること
475です。あなたがパッチを受け入れてもらうために投稿した場合、それは、技術
476的メリットだけがレビューされます。その際、あなたは何を予想すべきでしょ
477うか?
478 - 批判
479 - コメント
480 - 変更の要求
481 - パッチの正当性の証明要求
482 - 沈黙
483
484思い出してください、ここはあなたのパッチをカーネルに入れる話です。あ
485なたは、あなたのパッチに対する批判とコメントを受け入れるべきで、それら
486を技術的レベルで評価して、パッチを再作成するか、なぜそれらの変更をすべ
487きでないかを明確で簡潔な理由の説明を提供してください。
488もし、あなたのパッチに何も反応がない場合、たまにはメールの山に埋もれて
489見逃され、あなたの投稿が忘れられてしまうこともあるので、数日待って再度
490投稿してください。
491
492あなたがやるべきでないものは?
493 - 質問なしにあなたのパッチが受け入れられると想像すること
494 - 守りに入ること
495 - コメントを無視すること
496 - 要求された変更を何もしないでパッチを出し直すこと
497
498可能な限り最高の技術的解決を求めているコミュニティでは、パッチがどのく
499らい有益なのかについては常に異なる意見があります。あなたは協調的である
500べきですし、また、あなたのアイディアをカーネルに対してうまく合わせるよ
501うにすることが望まれています。もしくは、最低限あなたのアイディアがそれ
502だけの価値があるとすすんで証明するようにしなければなりません。
503正しい解決に向かって進もうという意志がある限り、間違うことがあっても許
504容されることを忘れないでください。
505
506あなたの最初のパッチに単に 1ダースもの修正を求めるリストの返答になるこ
507とも普通のことです。これはあなたのパッチが受け入れられないということで
508は *ありません*、そしてあなた自身に反対することを意味するのでも *ありま
509せん*。単に自分のパッチに対して指摘された問題を全て修正して再送すれば
510いいのです。
511
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900512
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900513カーネルコミュニティと企業組織のちがい
514-----------------------------------------------------------------
515
516カーネルコミュニティは大部分の伝統的な会社の開発環境とは異ったやり方で
517動いています。以下は問題を避けるためにできるとよいことののリストです-
518
519 あなたの提案する変更について言うときのうまい言い方:
520
521 - "これは複数の問題を解決します"
522 - "これは2000行のコードを削除します"
523 - "以下のパッチは、私が言おうとしていることを説明するものです"
524 - "私はこれを5つの異なるアーキテクチャでテストしたのですが..."
525 - "以下は一連の小さなパッチ群ですが..."
526 - "これは典型的なマシンでの性能を向上させます.."
527
528 やめた方がいい悪い言い方:
529
530 - このやり方で AIX/ptx/Solaris ではできたので、できるはずだ
531 - 私はこれを20年もの間やってきた、だから
532 - これは、私の会社が金儲けをするために必要だ
533 - これは我々のエンタープライズ向け商品ラインのためである
534 - これは 私が自分のアイディアを記述した、1000ページの設計資料である
535 - 私はこれについて、6ケ月作業している。
536 - 以下は ... に関する5000行のパッチです
537 - 私は現在のぐちゃぐちゃを全部書き直した、それが以下です...
538 - 私は〆切がある、そのためこのパッチは今すぐ適用される必要がある
539
540カーネルコミュニティが大部分の伝統的なソフトウェアエンジニアリングの労
541働環境と異なるもう一つの点は、やりとりに顔を合わせないということです。
542email と irc を第一のコミュニケーションの形とする一つの利点は、性別や
543民族の差別がないことです。Linux カーネルの職場環境は女性や少数民族を受
544容します。なぜなら、email アドレスによってのみあなたが認識されるからで
545す。
546国際的な側面からも活動領域を均等にするようにします。なぜならば、あなた
547は人の名前で性別を想像できないからです。ある男性が アンドレアという名
548前で、女性の名前は パット かもしれません (訳注 Andrea は米国では女性、
549それ以外(欧州など)では男性名として使われることが多い。同様に、Pat は
550Patricia (主に女性名)や Patrick (主に男性名)の略称)。
551Linux カーネルの活動をして、意見を表明したことがある大部分の女性は、前
552向きな経験をもっています。
553
554言葉の壁は英語が得意でない一部の人には問題になります。
555メーリングリストの中できちんとアイディアを交換するには、相当うまく英語
556を操れる必要があることもあります。そのため、あなたは自分のメール
557を送る前に英語で意味が通じているかをチェックすることをお薦めします。
558
559変更を分割する
560---------------------
561
562Linux カーネルコミュニティは、一度に大量のコードの塊を喜んで受容するこ
563とはありません。変更は正確に説明される必要があり、議論され、小さい、個
564別の部分に分割する必要があります。これはこれまで多くの会社がやり慣れて
565きたことと全く正反対のことです。あなたのプロポーザルは、開発プロセスのと
566ても早い段階から紹介されるべきです。そうすれば あなたは自分のやってい
567ることにフィードバックを得られます。これは、コミュニティからみれば、あ
568なたが彼らと一緒にやっているように感じられ、単にあなたの提案する機能の
569ゴミ捨て場として使っているのではない、と感じられるでしょう。
570しかし、一度に 50 もの email をメーリングリストに送りつけるようなことは
571やってはいけません、あなたのパッチ群はいつもどんな時でもそれよりは小さ
572くなければなりません。
573
574パッチを分割する理由は以下です-
575
5761) 小さいパッチはあなたのパッチが適用される見込みを大きくします、カー
577 ネルの人達はパッチが正しいかどうかを確認する時間や労力をかけないか
578 らです。5行のパッチはメンテナがたった1秒見るだけで適用できます。し
579 かし、500行のパッチは、正しいことをレビューするのに数時間かかるかも
580 しれません(時間はパッチのサイズなどにより指数関数に比例してかかりま
581 す)
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900582
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900583 小さいパッチは何かあったときにデバッグもとても簡単になります。パッ
584 チを1個1個取り除くのは、とても大きなパッチを当てた後に(かつ、何かお
585 かしくなった後で)解剖するのに比べればとても簡単です。
586
5872) 小さいパッチを送るだけでなく、送るまえに、書き直して、シンプルにす
588 る(もしくは、単に順番を変えるだけでも)ことも、とても重要です。
589
590以下はカーネル開発者の Al Viro のたとえ話しです:
591
592 "生徒の数学の宿題を採点する先生のことを考えてみてください、先
593 生は生徒が解に到達するまでの試行錯誤をみたいとは思わないでしょ
594 う。先生は簡潔な最高の解をみたいのです。良い生徒はこれを知って
595 おり、そして最終解の前の中間作業を提出することは決してないので
596 す"
Tsugikazu Shibata8b436262007-07-19 11:24:54 +0900597
Tsugikazu Shibata73fd6252007-06-12 17:16:12 +0900598 カーネル開発でもこれは同じです。メンテナー達とレビューア達は、
599 問題を解決する解の背後になる思考プロセスをみたいとは思いません。
600 彼らは単純であざやかな解決方法をみたいのです。
601
602あざやかな解を説明するのと、コミュニティと共に仕事をし、未解決の仕事を
603議論することのバランスをキープするのは難しいかもしれません。
604ですから、開発プロセスの早期段階で改善のためのフィードバックをもらうよ
605うにするのもいいですが、変更点を小さい部分に分割して全体ではまだ完成し
606ていない仕事を(部分的に)取り込んでもらえるようにすることもいいことです。
607
608また、でき上がっていないものや、"将来直す" ようなパッチを、本流に含め
609てもらうように送っても、それは受け付けられないことを理解してください。
610
611あなたの変更を正当化する
612-------------------
613
614あなたのパッチを分割するのと同時に、なぜその変更を追加しなければならな
615いかを Linux コミュニティに知らせることはとても重要です。新機能は必要
616性と有用性で正当化されなければなりません。
617
618あなたの変更の説明
619--------------------
620
621あなたのパッチを送付する場合には、メールの中のテキストで何を言うかにつ
622いて、特別に注意を払ってください。この情報はパッチの ChangeLog に使わ
623れ、いつも皆がみられるように保管されます。これは次のような項目を含め、
624パッチを完全に記述するべきです-
625
626 - なぜ変更が必要か
627 - パッチ全体の設計アプローチ
628 - 実装の詳細
629 - テスト結果
630
631これについて全てがどのようにあるべきかについての詳細は、以下のドキュメ
632ントの ChangeLog セクションをみてください-
633 "The Perfect Patch"
634 http://www.zip.com.au/~akpm/linux/patches/stuff/tpp.txt
635
636これらのどれもが、時にはとても困難です。これらの慣例を完璧に実施するに
637は数年かかるかもしれません。これは継続的な改善のプロセスであり、そのた
638めには多数の忍耐と決意を必要とするものです。でも、諦めないで、これは可
639能なことです。多数の人がすでにできていますし、彼らも皆最初はあなたと同
640じところからスタートしたのですから。
641
642Paolo Ciarrocchi に感謝、彼は彼の書いた "Development Process"
643(http://linux.tar.bz/articles/2.6-development_process)セクショ
644ンをこのテキストの原型にすることを許可してくれました。
645Rundy Dunlap と Gerrit Huizenga はメーリングリストでやるべきこととやっ
646てはいけないことのリストを提供してくれました。
647以下の人々のレビュー、コメント、貢献に感謝。
648Pat Mochel, Hanna Linder, Randy Dunlap, Kay Sievers,
649Vojtech Pavlik, Jan Kara, Josh Boyer, Kees Cook, Andrew Morton, Andi
650Kleen, Vadim Lobanov, Jesper Juhl, Adrian Bunk, Keri Harris, Frans Pop,
651David A. Wheeler, Junio Hamano, Michael Kerrisk, と Alex Shepard
652彼らの支援なしでは、このドキュメントはできなかったでしょう。
653
654Maintainer: Greg Kroah-Hartman <greg@kroah.com>